翼~開け放たれたドア~
いっそのこと血のように流せてしまえれば、楽になれるのかな?
だけどあの人はそれを赦さない。
だから私も自分を赦さない。赦せない。
私にとってあの人は絶対の存在。
あの部屋からでたって結局は、自由になんてなれなくて。
今もこんなにがんじがらめになって動けないでいる。
「ごめん、なさい…」
幾度となく繰り返したそれを口にしたけど、シャワーの音にかき消された。
だけどあの人はそれを赦さない。
だから私も自分を赦さない。赦せない。
私にとってあの人は絶対の存在。
あの部屋からでたって結局は、自由になんてなれなくて。
今もこんなにがんじがらめになって動けないでいる。
「ごめん、なさい…」
幾度となく繰り返したそれを口にしたけど、シャワーの音にかき消された。