翼~開け放たれたドア~
「…は、るき……?」

真っ白な髪を背中に流した幼げな少女が目の前にいた。

まわりには男たちが何人も倒れており、まわりは血の海と化していた。

俺は、一歩、また一歩と近づいていく。

すると、少女はゆっくりと振り返って、その目に俺をとらえた。

その目は、確かに俺を見ているはず。

なのに、紺色の瞳なはずなのに、闇一色にしか見えない目は、虚ろな感じを漂わせていて。

俺は身動きがとれなくなった。





「「「春輝!」」」

後ろから、飛鳥、直、蓮、秋人の声が聞こえても、俺は動けずにいた。

「春輝!」

「春輝さん!」

雷さんと龍也さんの声も聞こえた。

< 255 / 535 >

この作品をシェア

pagetop