天然でワンコな彼氏<短編>
「瑠璃、ちゃん……!うぇ…ん」


ポロポロと涙を流していた。


「え、ちょ、え…?」


突然のことにあたしは戸惑う。


優人の泣き声で昼休みで賑わっていた教室も静かになった。…と思った瞬間、

「瑠璃が泣かせたの!?」

と、勇気ある女子の発言で一気に教室がさっきよりも騒がしくなる。

「えぇ!?マジで!?」
「嘘だ~~!」

そんなような声が聞こえる。

中には、

「お前が泣かしたって本当!?」

って聞いてくる人まで。

「え、えと…そういう、ことです、ね…はい。すみません。」

あたしは容疑を認めるようにそう言った。

ま、まさか、こんな事になるなんて…

優人には本当悪いなぁ…。

「ごめんね、優人。さっきの好きな人ってのは、嘘だから」

あたしは、優人に頭を下げた。

「なんでっ…こんなこと、した、の…?」

まだ泣き止んでない優人は、震えた声でそう言った。

「焼きもち、焼いてほしかったの…」

そう言った瞬間自分でも顔が熱くなるのが分かった。

ちらりと優人を見ると、優人も真っ赤だった。

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