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■ □ ■ □


その日の夜。
家に帰ってからママに全てを打ち明けた。
ママは驚いたみたいだけど、隠し事をしていたことは怒らず全ての話を聞いてくれた。


如月の家に行ったこと。
シキお婆ちゃんに会ったこと。

お婆ちゃんは、お父さんとママが一緒になるのを反対したことを本当は後悔していたこと……。


全て話し終えた時、
ママはぼろぼほ泣いていた。


「ありがとう、ななこ……教えてくれてっ」

言いながらママは私をぎゅうぎゅうに抱きしめた。


(たぶんママも、ずっとお墓参りのあの時の事で心を痛めたままだったんだ)


ママに抱きしめられながら、私はそんなことを思った。

あの時、私の前では平気なふりして笑ってたママは、本当は今みたいに泣きたかったんだ。

その夜、私はママと一緒の布団で手を繋いで眠った……。





……後日。仁さんにシキお婆ちゃんの様子を聞いてみた。

すると、なんとお婆ちゃんは私と貴一さんのことはまったく覚えていないらしい。

その代わり、懐かしい人の夢を見たと言っていたとか……。


仁さんからはまた遊びにおいでと誘われて、私はその言葉はにうんと頷いた。

(今度は、千代ちゃんじゃなくて相沢奈々子としてお婆ちゃんに会いたいな……)



如月家とのことが解決したわけじゃないけれど。今度こそ、叩かれるかもしれないけど。

それでもまた会ってみたかった。
シキお婆ちゃんに。



(それで、今度は折り紙を教えてもらうんだ……)


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