カラダ探し~第ニ夜~
袴田はその高広の邪魔をしたいと思ってるはずだし、結子の事はまだ良く分からない。


あとひとつ……カラダを納めた時に、どんな変化が起こるのか。


それが、私達の望まない変化だった場合……私や袴田はどう思うだろう。


いくら考えても思い付かない「呪い」を解く方法を、どうやって見つけ出すのか。


もうすぐ0時になる……。


美子を利用して、美紀の「呪い」を打ち破る。


そんな事が本当にできるかどうかは分からないけれど、それしか思いつかなかった。


病院で留美子とふたりでその時を迎えた。


あの話の後、袴田はあゆみちゃんの病室に向かったからふたりだけ。

















0時になったと同時に、私の身体に冷たい風が吹き付ける。


学校の生徒玄関前に呼び寄せられた私は、辺りを見回して皆がいる事を確認した。


「美雪……どうするの?私、どうすればいいか分からなくなってきたよ」


留美子はそう言うけど……私にだって分からない。


できるなら、袴田と高広の喧嘩は止めたいし、邪魔はしてほしくない。
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