カラダ探し~第ニ夜~
でも、邪魔をしていて「昨日」が変わるわけじゃないのに。
生徒玄関に入った私達は、東棟の方に向かって歩いていた。
結子の前で言った情報なら、ここで私と高広、結子は体育館の方に向かうけれど、本当は違う。
全員が当然のように階段に向かったのを見て、結子が声を出す。
「た、高広ぉ、美雪ぃ、私達はぁ、体育館に行くんだよねぇ?そう言ってたよねぇ?」
慌てて尋ねるその姿は、まず間違いなく袴田とつながっていると考えても良いだろう。
だけど……それが分かった所で、私はどうすればいいの?
「体育館で翔太と留美子がカラダを見つけたんだよ。だから、俺達が行くのは生産棟だ」
階段を指差してそう言った高広に、結子は驚いたように私達を見回す。
「な、何よぉ……私をだましたわけぇ?どうしてそんな事をしたのぉ?」
その言葉に、翔太が眼鏡をクイッと指で押し上げ、口を開いた。
「別にだましたわけじゃないさ。まだ体育館の隅から隅まで調べたわけじゃないからな。でも……変更だ。まだ調べていない生産棟の一階と三階の半分を調べる」
生徒玄関に入った私達は、東棟の方に向かって歩いていた。
結子の前で言った情報なら、ここで私と高広、結子は体育館の方に向かうけれど、本当は違う。
全員が当然のように階段に向かったのを見て、結子が声を出す。
「た、高広ぉ、美雪ぃ、私達はぁ、体育館に行くんだよねぇ?そう言ってたよねぇ?」
慌てて尋ねるその姿は、まず間違いなく袴田とつながっていると考えても良いだろう。
だけど……それが分かった所で、私はどうすればいいの?
「体育館で翔太と留美子がカラダを見つけたんだよ。だから、俺達が行くのは生産棟だ」
階段を指差してそう言った高広に、結子は驚いたように私達を見回す。
「な、何よぉ……私をだましたわけぇ?どうしてそんな事をしたのぉ?」
その言葉に、翔太が眼鏡をクイッと指で押し上げ、口を開いた。
「別にだましたわけじゃないさ。まだ体育館の隅から隅まで調べたわけじゃないからな。でも……変更だ。まだ調べていない生産棟の一階と三階の半分を調べる」