職業 正義の味方
転びそうだった事になのか回された腕の力強さになのか、よく分からないドキドキうるさい胸の辺りを押さえつつ、慌てて助けてもらった男の人にお礼を言う。

「あのっ‼︎すみません。ありがとうございました」

勢い良く頭を下げる。

恥ずかしい‼︎恥ずかしい‼︎恥ずかしい‼︎

だけど相手はしばし黙ったままで無反応


無反応、と言うよりかたまってる⁇

「あの…」

再び声を掛けると、ハッとした様に私を見て



「オレの職業、正義の味方っすから‼︎」





いや、こーゆーのには関わらないに限る。

「ありがとうございました‼︎
助かりました‼︎じゃっ‼︎」

もう一度勢い良く頭を下げてバックヤードまで
猛ダッシュする。

なんなんだ⁇なんなんだ⁇





それが私と彼の
ファーストコンタクトだった。
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