ラッキーセブン部 【番外編】

それぞれのクリスマス？（前編）

倉石 佳介編

今日はカップルが祝い合う一つの行事、クリスマス…。俺もこれから彼女と過ごすことになっている。

「佳介〜。彼女、来たわよ」

下では母さんが俺の事を呼んでいる。早く行かないとな…。持ち物良し、服装…まぁ、良し。外は雪が降っていて、とても寒そうだ。

「行ってきます！」

俺は元気良く母さんに挨拶して、外に出ていった。案の定、外は肌寒く、凍えるほどだった。ここまで歩いてきたと思われる彼女は頬を赤くして俺を見上げている。…やっぱり可愛い…。俺って面食いなのかな。先輩といい彼女といい、皆、人並み以上の可愛さを持ってると俺は思う。

「佳介君。今日も寒いね…」
「うん…。どこかのお店に入って、何か食べる？」
「…うん」

そっと繋いだ彼女の手は少し冷えていたが俺には暖かく思えた。そばに人がいてくれるって…良いな。そういえば、近藤君は家で一人だよな。今日という日を、どう過ごしているんだろうか…。