スイートナイト
「えっ、マジで!?」

「うわっ、ホンモノじゃん!」

「桜さん、今日もキレイだなー」

フロアがガヤガヤと騒がしくなる。

あのナンバーワンホストの帝さんの奥さんだもんね。

そりゃ、騒がしくなるのは当然のことか。

「えーっと、今日はどう言ったご来店で?」

敬礼をしていたスーツ姿の男が静香に聞いた。

「帝の記録を破ったって言う最年少ナンバーワンの顔を見に」

エヘヘと笑いながら言った静香に、
「すぐお連れいたします!」

彼は敬礼をすると、ビュンとフロアの方へ走って行った。

すぐに別のスーツ姿の男がやってきて、
「どうぞ、こちらの席へ」

私たちはテーブル席へ案内された。
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