スイートナイト
待っていたと言うように、巽が私と唇を重ねた。

私は彼の背中に両手を回すと、受け入れた。

「――んっ…」

巽が私をベッドに押し倒した。

唇が離れる。

「静希…」

巽がまた私と唇を重ねる。

「――んっ…たつ、み…」

彼に抱かれることが嬉しい。

彼に触れられることが嬉しい。

彼の全てを受け入れられることが嬉しい。

「――静希…!」

「――たつ、み…!」

私たちは離れていた時間を埋めるように、抱きあった。
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