ここに在らず。


真っ暗な部屋のベッドの上で、私はカタカタ震える身体を抱きしめたまま布団に潜り込み、身体を小さく縮め込んだ。


暗闇の気配を感じる。

昔からずっと居たそこ。最近感じる事の無くなっていたそれ。

徐々に侵食されていく心。聞こえなくなる音。

全てが久しぶり過ぎて、私の中に耐性は無くなっていた。

恐怖の余りに助けて、助けてと心の中で叫び続ける。でもその思いを向ける相手がもう、私には居なかった。居なくなって…しまった……。


< 199 / 576 >

この作品をシェア

pagetop