ここに在らず。


…ーーどんなに嫌な事があっても、耐え難い程辛い事があったとしても、必ず次の日はやって来る。

結局布団の中で眠りにつけないまま朝を迎えた私は、身体の気怠さを感じながらも、またいつも通りの一日を始めなければならなかった。また今日も一日が始まるのだ。

…でも、私のいつも通りって一体何?


時間が来て、鍵の開けられた扉から学校へと向かう。教室に着き、誰と挨拶をするでも無く席に着く。休み時間は借りている本を読んで過ごし、昼休みになると私は図書館へと向かう。そして午後の授業を終えると真っ直ぐに帰宅し、部屋の鍵はまた閉められる。


「……」


登校中に考えてみたものの、私の生活の中には何一つとして特別な事は無かった。増してやそれに出会う機会すら見当たらない。そんな私の日常に、何の意味があるのだろうか。



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