ここに在らず。
そして口を閉ざして考え事を始める私に、トウマさんは「まぁ、とりあえず座ってくれ」と、ソファを指す。言われるままに私は座ると、トウマさんはキッチンの方へと向かった。
「何か飲むか?あ、何か食べた方がいいかもな。あまり食べてないだろう?」
そう言われて、そういえばずっとまともに食事をしていなかったと、私は気がついた。体調も良くなっている。お腹も確かに、空いたかもしれない。
「今うちにあるのは…そうめんくらいだけど、それでもいいか?」
冷蔵庫を開ける音の後、尋ねられる声が聞こえてくる。それに「ありがとうございます、頂きます」と答えると、どうやらトウマさんが作ってくれるらしい。ガチャガチャとお鍋らしきものの音が聞こえてきた。