ここに在らず。
「…嘘?」
怪訝そうに尋ね返すトウマさん。そんなトウマさんの表情を見て、あぁ、なんで私はこんな言い方しか出来ないのだろうと、自分自身に呆れてしまった。
こんな回りくどい言い方をしてどんな返事が来るか試してみても、それに何の意味もない。私がまず知りたいのはあの時の真実。あの時なんで夢だと嘘をついたの?そう尋ねればいいだけの事だった。
それなのに、嘘をついたことがありますか?なんて、私はどういうつもりなんだ。私は彼に、嘘をついたと認めて欲しいのだろうか。それとも違うのだと否定して欲しいとでも言うのか…いや、そんなのってきっと…