*ふわり、はつこい*
第一章❋
第一章❋


「心向ー」


私の名前を呼んだのは私の親友、ユウカちゃん。

ユウカちゃんは13歳のわりに背が160センチ近くもあって顔もキリっとしてる。

ちなみに私は153センチとクラスでは少し小さめ。


「ユウカちゃん。入学式、緊張するね。こけちゃったらどうしよう」

「あはははっ。心向は本当にこけそう!」


ユウカちゃんはケラケラと笑った。

今日は中学校の入学式だ。

そして私が入場する番がとうとうやってきてしまった。


「ほら。心向の番だよ!」


ユウカちゃんに背中を押され、少し緊張が解れた。


「いってくるね!」


私は振り返り、ユウカちゃんに手を振った。
< 2 / 187 >

この作品をシェア

pagetop