ROMANTICA~ロマンチカ~

2.目覚めたら、囚われて

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 
自分の金切り声で目が醒めた。
 
俊夫さんが、ギョッとしたように仰け反った。
 
俊夫さん? 

事故で病院に運ばれたはずの俊夫さん。

元気そうだけど、どうしてあたしの上に覆い被さってるの?
 
「俊夫さん、怪我は?」
 

思わずそう言ったあたしの声に、けたたましい女の笑い声がかぶさる。
 

「あはははははははははあ! まだ、あんな狂言信じてるの? おめでたいねえ」
 
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