あたしをたべて
勉強はできた。そういう意味では優等生。
でもけして真の意味での優等生じゃなかった。
勉強ができるとかそういう子供にありがちなことに、世の中の大部分を馬鹿にしていたし、尊敬していない大人に口出しされることに嫌悪感を抱いていた。どうでもいい大人の忠告はどんな小さなことですら聞けなかった。

「学校の先生」という生き物はあたしにとっては「ろくなことを何一つしない存在」でしかなくて、あたしはストレス発散をかねてあたしの価値基準による幼い正義から反抗というなの一種の私刑を彼らに与えていた。
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