女好き先生とヒミツの補習授業❤



「ハァーーー!なんなのよもう!!」




もっていた教科書をバンッと勢いよく机に置いた。



「り、理子…怒りMAXですか?」
「当たり前でしょう?腕まで掴まれたし…ッ私になんの用があるのよ!あの先生は!!あぁあ!もう関わらないで欲しい!」
「でも、奈央可羨ましいな」
「はぁ?」
「一宮先生って特別な子とか作らない主義だし、一度デートとかしたりしたらもう関わりを持たないとか言ってたし…理子はデートもしてないのにあんなに執着されるの羨ましいィ❤」
「…奈央可ってバカなの??」
「え??バカ??」
「そう、あんな奴に執着されたら私勉強に集中できないじゃん?私は真面目で誰にでも優しい白堂先生の方がいいと思う」



つい、感情的になり大声で喋ってしまった。




「そっか…理子ちゃん」
「え」
「い、一宮先生!!」
「そうだよな、俺みたいな奴に執着されたら困るよな?」
「…ハイ」
「………ゴメン、もう関わらないから、さ」







私はその日、なぜか心がモヤモヤしながら家に帰った。







なんで私、モヤモヤしてんの?





< 12 / 65 >

この作品をシェア

pagetop