女好き先生とヒミツの補習授業❤



「それを“好き”って言うんだ」
「え…」
「君は一宮先生の事が好きで、一宮先生に避けられて傷ついてる。」
「ちが…」
「君の心の乱れは一宮先生が原因なんだ」
「ちが、う……私は、一宮先生なんか大嫌い…ッ」
「じゃあ、俺は?」
「……え?」
「俺の事は嫌い?好き?」
「えっと………割と、尊敬してますッ」
「それって好きって意味?」


ずんっと白堂先生の顔が近づいてきた。



先生の大きな瞳と目が合う。



逸らそうとしても、その瞳はそれを許してくれない。




「冬真の事で傷ついて泣いて、勉強に集中できないぐらいなら……いっそ……俺のモノに…ッ」




目を逸らしたのは先生からだった。



「いや、何でもない。とりあえず今日は家に帰って休んだ方がいいよ。両親には俺から連絡を入れておくから。」
「え……ありがとうございますッ」



ポンッ


とまた最後に私の頭を撫でてから先生は教室を出て行った。



先生が撫でた所がまだほのかに温かい。







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