「先輩、好きです」
プロローグ



雨に濡れ

はりついたブラウスの冷たさと


「……ッ」


初めて感じた

唇の柔らかさ


先輩の睫毛が

頬をくすぐって


やっと離れた彼の顔は


見たこともない

切なげな表情をしていた



_______『内緒、だよ』
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