素直な心





手が後ろにふさがったまま動かない。
震えてる。

「……?なんだよ、お前もくれんの?」

「べ、別にすごいなーって思っただけで挨拶しに来ただけよ!それじゃ」


あれに背を向けてその場を後にした。


手が……動かなかった……。
普通に渡せばいいはずなのに、私の体か拒否をした。

不安を知らない間に感じていた。
体全てが感じ取っていた。





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