もしも君と・・・
運命
高校生になって2回目の春
外からは、楽しげな笑い声

今日は、たぶん入学式

俺は真っ白い布団の上
壁には、ほとんど使っていない制服

外、そこは
僕が関わってはいけない世界
閉じ込められた空間でしか
生きていけない僕

「亜季ー、お花持ってきたわよ」
「うん」

白い部屋に赤い花

何の花だろう・・・・

あぁ、まぁ
もうすぐ死ぬ俺には
関係ないことか

そう、おれはもうすぐ死ぬ
なんて病気かなんて知らない
別に聞かなくても
自分の体のことくらい自分でわかる

「俺、この先どうなんだろ・・・」
「みんなと同じように学校に行けるわよ」

笑顔で話す母さん

わかってるよ・・・

だからそんな悲しい顔で


見るなよ・・・・
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