キケンなアイツとの生活
「愛梨ちゃーん?起きてるー?」
「あっ、来た!救世主!!」
「いった…!愛梨!殴んな!」


そんなこと、構っちゃらんない!千夏さんの声に飛び起き、グーパンチでカラダを叩くとすぐさまドアを開け、いつだったかのように千夏さんのカラダに抱き着く。


「えっ?愛梨ちゃん?!」
「千夏さぁん、また変態がいたの!」
「変態って、まかさ……冬弥ぁ…あんたまた……」


驚く千夏さんに変態事情を言えば、冬弥さんを見て頭を抱えた千夏さん。


「なに。付き合ってるんだから、なにしようが勝手だろ?」
「そういう問題じゃないの。愛梨ちゃんはまだ高校生よ!」
「なに、今時中学生でもヤってるっつーの」


ちゅ、中学生?!それホントですか?!わたしなんかキスだけで顔真っ赤になるっていうのに…。


「愛梨」
「な、なにっ」


いつの間にか、わたしの横に立っていた冬弥さん。それにビックリすると、さらに千夏さんに抱きついた。


「あのな、オトコなんか、ハグしてキスもすれば、それ以上のこともしたくなるの。好きな相手ならなおさらだ。そこんとこ、分かっときなよ」
「………」


それだけ言うと、冬弥さんは階段を降りて行った。


< 148 / 167 >

この作品をシェア

pagetop