まだ言えなくて。


...ハァハァハァ。


「遅刻ギリギリ15分前…。危なかったねりっくん…!」


学校に着くと、


時計はまだ8時10分。


「すずちゃん、

 あの...全然間に合ってるじゃん...」


これくらいだと、


まだクラスに数名ずつしか来てない時間。


彼女の中では15分前でも

ギリギリのうちなんだ...;


若干ゼェゼェしながら、
靴を外靴から上履きに履き替えてると、


「朝から走らせちゃってごめんー」


とすずちゃんが前で目をつぶりながら


 ゴメンナサイ のポーズをしている。


「...っえっ//」


カァアアアァ となんだか顔の表面が熱くなる。


「ぼくもごめんなさい」

「え?」

「あ、朝!てかいつも!」


きっと顔が赤いだろうから、僕は


しばらく顔を下げて


 ゴメンナサイ


のポーズをしていた。
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