エデンの林檎
「やっと着いたー!!」
今日から二泊三日お世話になる山奥のキャンプ場に着いた私達。
嬉しそうな声を上げてる栞とは裏腹に
寝不足+バスが揺れに揺れて車酔いした私…。
ヤバい…
本当に倒れそうかも…。
もうダメだ…。
そう思った瞬間、体の力が抜けて地面に倒れ込む。
「えっ、ちょっ、優愛!?!?」
私の異変に気付いた栞が駆け寄って来る。
近くにいた松本君も来てくれた。
「おいっ、大丈夫か??」
やっぱり松本君は優しい人だ。
自分の体は思うように動かないのに
頭はこんなことを考えることができるくらい冷静で
自分でもびっくりした。