エデンの林檎


「じゃ、私コテージに戻ります。」


ボストンバックを持って養護室を出ようとしたら


先生はひょいっと


いとも簡単に私のボストンバックを持ち上げた。


「オレが持つよ。」


「えっ!!


いや、いいですよ!!


大丈夫ですよ??」


「遠慮するなって。


星野は病み上がりなんだしさ。


それに、コテージまで送らないとオレが心配だから。」

「心配??」


「ほら、星野意外と危なっかしいところあるから。


コテージまで行くのに迷ってまた体調悪くしたら大変だから。」


カアァァァァァ。


顔が赤くなる。


きゅゅゅゅゅうぅぅぅん。

胸が苦しい。


そんなこと言われたら


先生の顔、見れないよ…。


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