エデンの林檎


どうしよう、どうしよう!?!?


…って、何で私こんなに慌ててるの??


いつも音楽室で先生と二人きりで慣れてるはずなのに。


それに、さっき松本君とも二人きりだったけど


何も感じなかったのに…。


今、先生と二人きりだと心臓がドキドキとうるさいほど鳴っている。


ーどうして??


「星野??」


「え、あ、はいっ!!」


「顔赤いけど熱あるのか??」

すると、先生の右手が私の顔に伸びてきた。


先生の細くて、長い、キレイな手が


指が


私の前髪を優しく分けて


おでこに触れる。


ドクン、ドクンと私の心臓が大きく鳴る。


体が熱くなる。


「うん…熱は無さそうだな。


星野、この後どうする??


ここでこのまま休むか??


それともオリエンテーションの活動に戻るか??


今からならバーベキューに間に合うと思うけど。」


「も、戻りますっ!!


バーベキューしますっ!!」




「はは、そんなにバーベキューしたいのか??


まぁ、でも無理するなよ??」


「はい。」


まぁ、バーベキューはしたいけど…


それよりもう限界なんですっ!!


先生とこの部屋で二人きりが…。


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