キモチを伝える
呼び出し

…呼び出しか。

なんなんだ?いきなり…

教室を開ける。

そこには机にうつ伏せてる、

一人の男子がいる。

私はどう声をかけていいかわからず、

その場に立ち尽くしていた。


「…」

「なんか言ったらどうなのさ。」

「え?なんで…」

「せっかく、行ったのに…なんでいねぇんだよ、」


淡々と話す彼はどこか懐かしかった


「あ、えっと…」

「お前、最近元気なさすぎ。」

「そ、それは…」

「そんなになのか?」

「えっ…」

「そ、そんなに好きなのかよ」

あれ、もしかして気づいてるの?

「そ、それは?」

「…好きなのかよ、俊哉が。」

「て、て、寺本君を?!」

「好きなら別にそれでいいさ。」

「ちょ、だってさぁ?莉央が居んだよ?」

「じゃあ、なんで元気ねぇんだよ。」

ガタ

「っ…」

「なぁ、」

あれ、なんか怒ってる?

怒り混じりの弘樹が私の方に詰め寄る。

「え、ちょっと…」

「おい、答えろよ。」

「だ、ちょ…」


ついに壁だ…

ど、ど、ど…どーする?!


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