Doll
act:2
奇妙な 夢を 見た

ぼくの体の何十倍も大きさがある女王蜂が
どでかい針持って、ぼくを襲ってくるのだ

ぼくはそれから必死に逃げ回る。

蜂特有の 気持ち悪い羽音がぼくの体全体に響き渡る。


「..ニ.....ン..」



―――――――――え?



「......ド....シテ....」



な、んだ?


羽音に邪魔され、よく聞こえない

ただ分かることは
その女王蜂の 眼からは
大粒の涙が零れていた ということ だけ。
< 7 / 20 >

この作品をシェア

pagetop