記憶を失くしたわがまま彼♡
私の席は後ろから2番目。
結構いい席だ。
愛香は、斜め左後ろ。近くて、少し安心した。
風斗くん……
何組なんだろ
同じクラスじゃないよね?
そわそわしていると、
「美緒!美緒!」
愛香から、呼ばれた
「どうしたの?」
「やばいよ……あれ……」
愛香がドアの方を指差している。
その方を、見てみると
「う………そ………」
そこには、女子に囲まれてる風斗くんがいた。
「やったね!!美緒。」
「う、うん………」
おかしいな。嬉しいはずなのに、なんだろ?不安になってくる………
そう思っていた時、風斗くんが
「てめぇら邪魔。ウロウロすんな。きもい。」
嘘でしょ?風斗くんが……そんな事……
「あちゃー。女の子達完全に怯えてるよー!まぁでも、きっぱり言ってくれると安心だよね!!」
「そうなのかな………」
風斗くんってあんなこと言う人だっけ?