記憶を失くしたわがまま彼♡
「……瀬君、一ノ瀬君‼︎」
先生がいた…
「気付いたようだね」
「みお……」
「え?」
「夢を見ていた気がするんです…よく覚えていないけど、女の子がいて、名前がみおだった…」
みお……あれは誰だったのだろう…
「みおちゃん…っていう子に心当たりあるかい?」
「みお……どこかで聞いた気がするけど…あぁ‼︎思い出せねぇ…」
「まぁ、無理に思い出さない方がいいけど……でも、夢で覚えているのはその子1人だけなんだよね?」
「…はい」
みお……みお……みお……
ダメだわかんねぇ…
「もしかしたら、小学校の頃その子となにかあったんじゃないかな?」
「何か…?」
「いや、確実ではないけど、特別な何かがあったのかもと思ってね…」
「特別な何か…」
「そういえば、前に病院に付き添いに来てくれた子とはどういう関係なの?」
付き添い…
「同じクラスの市川………あっ‼︎…」