記憶を失くしたわがまま彼♡
風斗side
俺は昼、山下を呼び出した。
学校で市川を見ても何も思い出せなかった…
山下ならなんか知ってるのか……?
「どうしたの?急に…」
「いや、ちょっと聞いたいことがある……」
「………美緒の、事……?」
「………何でわかる⁉︎」
「私もちょうど話そうとしてたから……」
「山下も…?」
「前に私言ったよね?美緒の事覚えてないの?って…」
「あぁ……」
「本当は、美緒に言わないでって言われてるけど、美緒は4年間あなたを想い続けていたの」
4年間……
俺を…?
「嘘だろ……?」
「本当よ…あなた何も覚えていないのね……美緒言ってた…あなたと約束したって…」
「約束……」
次の言葉を聞いた時、俺は全てを思い出した_______________