My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ
「――もう一度・・・会いたくて」
零れた言葉は本音だ
会いたくて
もう一度、君に会いたくて
ここへ来た
俺の言葉を聞いても、眉一つ動かさない彼女
ただ、柔らかく吹く風に髪を遊ばせているだけ
「そなたは――レイア姫?」
何も言わない彼女に、一歩近づいて言葉を落とす
その髪に触れたくて
幻じゃないと、確かめたくて
手を伸ばしそうになる
すると
「違う」
再び落とされた、冷たく静かな声
それはまるで、俺が近づいてくる事を拒む様に
真っ直ぐ、俺まで伸びてくる