My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ


美しい花畑に撒き散らされた金色の髪

どこまでも透きとおった、ターコイズの瞳

月明かりを取り込んで真珠の様に輝く肌


花畑に埋もれるその姿は、あまりにも美しすぎて、目が離せなかった




それでも、彼女から俺に向かって放たれる

ビリビリと痺れる様な殺気は変わらない




「剣を向けるという事は、こういう事だ」




そんな彼女の姿を見ながら、微笑む

ぎゅっと握った腕がピクリと微かに動いた



そう。

剣を向けるなら、覚悟を決めなければ




――死ぬ覚悟を

< 166 / 304 >

この作品をシェア

pagetop