My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ
手元にあった水を飲み乾して、再び外の景色に目を移す
この国のモノは、すべてが俺にとっては信じられない程、美しい
目の前に広がる景色はもちろんだが
鳥のさえずりや
銀の食器に並べられた食事や
地面に落ちる青葉さえも
何もかもが、美しく輝いて見える
「光の国か―――」
小さく、そう呟いて
体の力を抜いて、大きく息を吐いた
どこか花の香りのする世界に包まれると、一気に眠気が襲ってきた
そして、抗う事もできず
深い眠りについた―――