秘密な蜜愛
左薬指に光る物。
伸ばされた腕を掴み、更に奥を突きながら問いかける。
「あぁあっ!」
「ねぇ。聞いてる?感じてないで答えなよ。これ、どうしたの?」
ビクビクと震える体。
両腕を後ろに掴まれ、顔を壁に押し付けながらも感じ狂う彼女の姿に満足するも、目に留まったソレによって何故か苛立ちを覚えた。
…今まで無かったのに。
「ねぇ。誰かにもらったの?」
「あっ!あぁっっ!やぁっ!」
問いただそうと体を近づければ、更に奥に当たるのか、キュッと反応をみせる。
何かを伝えたいのか振り返る彼女。
「まっ、てっ、ああぁぁあ!」
けれども、口からでる言葉は全てが快感で支配された物ばかりで。
涙と同じように留まれなかった唾液が、タラリと垂れ落ちたのが分かった。