詩集
酒と闇と君
絶望と寄り添って

失意に心奪われて

酒に狂う夜

君の心は何処だ?

僕を置いたまま

君は消えてくんだ

僕と違う

全く違う世界へさ

美しかった過去の記憶は
残酷な現実を浮き彫りにするだけさ

消えてしまえ!
全て

消えてしまえ!

僕に襲いかかる悲しい事実など


何一つ

何一つ



朝よ来るなと

こんなにも願った夜はない

闇が優しく


僕の存在を許す


闇は優しく

僕さえもかき消してくれる


このまま


何もなかったように眠るんだ

何も知らないふりして
眠るんだ


いつかきっと


全てを忘れたような朝がくる

そんなことを

うっすらとしんじながら


酒の誘うまどろみの中へ

紛れてしまえ
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