144のカウントダウン

第9話〜危機〜



「くっしゅん!」 「へっくしょん!」
どこかで、アタシとカノちゃんの噂でもされているのか?

アタシは理央と作戦をした。
「光とカノちゃんをくっつける。」
アタシもそれに大賛成した。
それが、一番いいと思ったからだ。

「ねえ、カノちゃん。昨日の、メールの事だけど・・・。」

妙な空気が流れる――。

「あの、あんまり気にしなくていい・・・。」

「サクちゃん・・・!」

アタシは寒気がした。
カノちゃんの声は小さいながら。筋が通っている。

怖い。

「サクちゃん。なにか、知っているでしょう?」

「え?別に。」

「うそ・・・。本当のコトいってよ!」

「知らないんだってば!ホントに・・・。」

アタシはしゃべれなくなりそうだった。

「サクちゃん。」

「な・・・に?」

「もう、信じられないよっ!」

「ちょ・・・!」

カノちゃんは去っていく。
追いかけるべきだったのだろうが、追いかけても・・・。むしろ自分で首を占めるようなものだ
しばらく立ち尽くしていた。

「へたくそー。」

「!?」

理央だ。
相変わらず無表情だが、なんだか「ばーか」と言いたげなのは伝わってくる。

「おまえ、花音と友達なんだろ?」

「・・・!親友だよ!」

親友だから、隠し事もしたことなかったし、こんな騙すなんてこともしたこともなかった。

「ま、花音もお前の大根演技に気づかないほど馬鹿じゃねえ。ってことだな。」

「だ・・・!大根って!」

「まあ、今日は作戦実行だからな。」

「うん。」

                 
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