私の彼氏はラブホリック
さっ、さっきまで!
少し距離があったのに
いつの間にか耳元にいる
浩の顔
ドクドクと胸の鼓動が
うるさい。
ミーン、ミンミンミンと
セミの鳴き声が私達を囲むように
聞こえてくる
「じょっ、冗談はやめてよ」
あはは、と笑いながら
浩の肩を軽く叩く
本当に……やめてほしい
心臓がもちません!
しかも……
「冗談じゃねーよ?」
かがみ込むように
私の目線の位置に合わせる浩
そっと私の頬に触れる浩
ばちりと目が合う……
やめてよ……