キスから始まるセカンドラブ
俺の目に飛び込んできたのはベットの端に蹲って啜り泣きをしている奈々の姿。


会うのが怖いと思っていたのにその姿を見ただけで抱きしめたくなる。



泣かせたのは俺なのに、抱きしめる資格なんてないのわかってるけど、止められねぇんだ。

震えながら俺に背を向ける奈々を後ろから抱きしめようとした。



「・・・やだ。私に触らないで」



俺の気配に気づいた奈々は振り向きもせずに拒絶の言葉を吐いた。そうだよな。俺に触れられるなんて嫌だよな。


でも、悪い。俺、抑えられねえよ。思いっきり振り払われてもいいから・・・
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