キスから始まるセカンドラブ

「うまそう。俺、唐揚げ大好き。あっ卵焼きもうまそう。野菜は嫌いなんだけどこれもうまそうに見えるな。食っていい？」




智人さんと食べるためにたくさん作ってきたお弁当。さっきまで肉食獣だと思っていたのになんだか、今は子犬みたいに見える。



それに私のお弁当をこんなに褒めてくれるなんて嬉しくて私は笑って大きく頷いた。



「いただきます」


「えっ？」



「えっ？俺、何か間違えた？」



「う、ううん。どうぞ、召し上がれ」