キスから始まるセカンドラブ
買い物中も何度も智人さんに連絡を取ってみたけれど電源は切られているみたいだった。仕方なくメールを送ったけれど見てくれるのかな。



朝はあんなに嫌だったのに今は帰りを待っててくれている人がいるだけで嬉しい。きっと洸汰さんがいなければこの部屋で私は途方に暮れていたはず。



同棲する相手に逃げられた悲しい女として。



「奈々、何すればいい?手伝うよ」



洸汰さんは私の手伝いを積極的にしてくれた。私がお鍋の材料を切っている間にテーブルを拭いてくれたりお皿を出してくれたり。



智人さんの弟なのに智人さんとは全然違う。彼女・・・いるよね。だって女の子の扱いに慣れているんだもん。
< 44 / 164 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop