キスから始まるセカンドラブ
智人さんという人を見ていたわけじゃない。だから、声が違っていてもいつもよりも優しくても智人さんとして疑うことは何ひとつなかった。



むしろ、やっと念願の恋人になれた。今まではギクシャクしていたり、智人さんへの不安しかなかったけれど、私の意見を尊重してくれて受け入れてくれるその姿に嬉しさを噛み締めていた。



智人さんと洸汰さん。一卵性双生児で似ているところが多い。


だからこそ、私は初めて洸汰さんの姿をみたとき、無意識に彼に近づいていたんだ。だって彼は智人さんとして何度も私に会っていたんだから。
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