夏のカケラ
僕はマイの言ってる事は本当は理解していた。


イライラの原因も分かっていた。


二人は、そのまま黙っていた。


風が二人の間に流れる。



しばらくして、

「・・・ヒロが・・・良いなら別に良いけど・・・」

マイがそう言って自転車を降りた。


そして、そのまま歩き出した。


「・・・おい、自転車は良いのかよ・・・」


僕がそう言っても、マイは無視して歩いて行った。


勝手にしろ!・・・






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