夏のカケラ
祝賀会がお開きに成り、僕らは帰り道も酔っ払った様に騒いでいた。


何故か、感極まって戸坂が泣いていた。

それを見て、ケンと森が笑う。

山下も連られて泣いていた。

マイが山下に優しく笑い掛けている。


一人、また一人と別れて行き、最後はアキラとカズとマイの四人で河川敷の土手を歩いて行く。


四人は黙って歩いていた。


河川敷のグランドに来ると、自然に全員が立ち止まった・・・



みんながグランドを見つめる。


夜風がマイの髪を揺らした。


「・・・俺達」

カズが沈黙を破る様に呟く。




「俺達・・・やったんだな・・・」




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