夏のカケラ
カズがグランドを見ながら呟いた。



「ああ・・・!」




「俺達はやったんだ・・・!!」





夏の夜空には、満天の星が出ていた・・・・!





僕らは誰が言う共無しに、商店街に歩いて行った。


商店街は夜で静まり返っていたが、吾妻監督の酒屋だけは、中から騒ぎ声が聞こえる。


中を見ると、商店街の親父連中がたくさん集まって騒いでいた。


入口の幟には『祝、甲子園!』と書かれてある。


僕らはそれを見て苦笑いしながら店に入って行った。


「チワッス!」


僕が入口を開けて中に入ると、一斉に全員が僕を見た・・・


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