夏のカケラ
僕らは出掛けた。


適当にご飯を食べた後に、二人でカラオケに行った。


その後、プラプラとゲーセンに行ったり、本屋に行ったりと・・・まるでデートの様であった・・・


だが、流石は地元であった。


みんなが僕らを見てくる。


学校の奴らにも出会い、声を掛けられて、昨日の祝福をされる。


街の人達からも、激励の声を掛けられて、握手までされた。


僕はすっかり有名人に成ってしまっていた。




「結構、ウザイなこりゃ」

「仕方ないよ」

「まあな・・・」


僕は思い切り伸びをした。


夏の夕方の風が頬をくすぐる。

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