夏のカケラ
聖地
「ありがとうございます!それでは失礼致します!」


八田は息を吐きながら、受話器を置いた。


「市長から寄付金ふんだくれたか?」


桜川は笑いながら聞いた。


八田は笑顔でOKサインを出した。


校長室は窓を全開にしていても、暑さは緩まない。


八田は団扇で扇ぎながら、アイスコーヒーを飲んだ。


「しかし・・・甲子園に出るってのも・・大変だな・・・」

八田は少しウンザリした声で呟いた。


「ああ、しかも決勝まで行ったら大変な金額に成るぞ!」

桜川はアイスコーヒーを口に吹くんだ。


「うわー・・・ま、あの子達が頑張ったんだ・・・ここからは・・・大人の仕事だな・・・」

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