全力投球~諦めたくない夢~


「そうだ!!カナに聞きたいことあるの!!」

「え、なに?改まって・・・男子うるさいからあっち行こ?」

来たのは、まだ野球チームに入れなかったころ3人でキャッチボールした公園。
懐かしいなー・・・

「・・・で?聞きたいことってなに?」

そうだ!!忘れてた・・・

「あのね、内容まで詳しく話せないんだけど・・・私、創太にホントのこと言えないんだ。それって創太のこと好きじゃないってことなのかな?」

「なんで、ホントのこと言えないことがイコール創太のこと好きじゃないってことになるの?」

え・・・
うーん・・・
難しいな。なんか単純にそう思っただけだからなー・・・

「一咲?私だって、優祈に言えないことあるよ?私は全部ホントのことを言うことが好きって意味じゃないと思うなー!!」

「そっか。」

「そーだよ?一咲がホントに創太が嫌いなら別だけどね?どお?」

んー・・・
嫌いじゃないよ?
でも・・・なんか違う気がする。
私の場合は、ちゃんと伝えられるときに伝えないといけないんじゃないかな・・・
なのに言えないってことは・・・

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