全力投球~諦めたくない夢~


別れ話はなかったことになった。

「俺さ、寝てる間に一咲との未来が見えた気がするんだ。」

「どんな?」

「俺は、プロの選手になって新人王をとった。家に帰れば一咲が待っててくれて子供もいた。幸せ家族だろ?」

「うん。」

私は、創太の夢みたいな未来に進めるのかな・・・?

「俺の夢なんだ。だからさ、俺のために運動控えてくれないか?少しでも一緒にいるために・・・」

「私の甲子園は、諦めろってこと?」

「違う。俺が叶えるよ?そう言っただろうに。」

「無理。甲子園は、ダメ。」

ダメなの。いくら創太の頼みでも甲子園は・・・ね。

「んじゃ、筋トレだけなら許す。」

何様だ。
でも、聞いてやろうかな。

「わかった。しかたないなー・・・
そのかわり、甲子園優勝するからね?」

< 346 / 439 >

この作品をシェア

pagetop