全力投球~諦めたくない夢~
別れ話はなかったことになった。
「俺さ、寝てる間に一咲との未来が見えた気がするんだ。」
「どんな?」
「俺は、プロの選手になって新人王をとった。家に帰れば一咲が待っててくれて子供もいた。幸せ家族だろ?」
「うん。」
私は、創太の夢みたいな未来に進めるのかな・・・?
「俺の夢なんだ。だからさ、俺のために運動控えてくれないか?少しでも一緒にいるために・・・」
「私の甲子園は、諦めろってこと?」
「違う。俺が叶えるよ?そう言っただろうに。」
「無理。甲子園は、ダメ。」
ダメなの。いくら創太の頼みでも甲子園は・・・ね。
「んじゃ、筋トレだけなら許す。」
何様だ。
でも、聞いてやろうかな。
「わかった。しかたないなー・・・
そのかわり、甲子園優勝するからね?」